億り人とは一億円を稼ぐ者である。
とりあえず頭に浮かぶのは
株、FX、仮想通貨、自営業、ベンチャー企業などだろうか。
さて、一億稼ぐとなるわけだ。
ふーん。
まず、言えることは己の自己鍛錬。
次に何かを捨てる。
プライベート、結婚、家族などなど。
そういうものを全て置いてきて、やっと成功を掴み取れるか瀬戸際だろう。
、と色んな自己啓発の書籍にはこう書いてある。
なるほど!人としての余暇活動を捨てる。
次に日々自己鍛錬をする。
そうすれば、成功できるというわけですね?
普通に考えたらできるわけがない。
でも、これをやれば他の人より抜きん出る可能性がある。
だから、そういう考え方を持つのは好ましい。
俺は他の人よりも優れている。天才なんだ、と。
こう書けば、どんどん自分は天才に見えてくるし、有頂天を感情で抑えて普通を装おうとする。
自分は本当は天才なんだけど、凡人のふりをする。
そこで、あることに気づく。
自分は凡人が嫌で嫌でしょうがないから、天才のフリをする人を嘲笑う。
ププッ。本当は俺が天才なのにな、と。
そうして、どんどん自尊心が肥大して抱えきれなくなっていく。
そう、俺は億り人だ。億万長者だ。
だれも俺の真似ができない。唯一無二の存在〜!!
、と頭の中で反芻する。
俺は天才だ、俺は天才だ、と。
誰よりも漫才が面白い芸人。
誰よりもゴールに早く着く競艇選手。
まくりを実現してくれる競走馬。
この世は競争社会だ。
食うもの食われるもの。
隙をみせてはならぬ。
タイパ重視、効率よくできるやつが生き残る社会。
と勝手にそういう想像が作られて、現実になる。
そこに価値がある。
価値を生み出して、お金に変わるわけだが。
まあ、そういう社会を捨てて、世捨て人になるのもよし。
自分の幸せを築くのもよし。
人生は楽しんだ者勝ちである。
コツコツ資格勉強するのもよし。
グラビアアイドル見てニヤニヤするのもよし。
ガソリンスタンドでトイレ借りるのもよし。
なんでもやれるっちゃやれる。